About

JIIARTの目的

日本においても、企業間の紛争において、国際仲裁を使わざるを得ない状況に置かれる企業が増えてきています。またTPP(環太平洋パートナーシップ協定)などに象徴されるように、企業と日本政府との紛争解決が投資仲裁等で解決が図られる場面も今後確実に増大してくることが予想されます。このように、国際仲裁にかかる案件が今後増加してくると予想されるため、国際仲裁に関係する人材の育成は我が国の急務の課題となっています。ところが、ヨーロッパや合衆国と比べて、仲裁人、仲裁事件に関与している経験のある弁護士等が絶対的に不足していることは周知のことであります。

国際仲裁総合研究所(Japan Institute for International Arbitration Research and Training, 略称JIIART)においては、国際仲裁に今後関与する人材、関与したいと希求する人材、あるいは国際仲裁の技能をさらに磨きたいと願っている人材等を対象として、日本はもとより諸外国の国際仲裁に関する種々の情報を集約的に提供し、勉強や研修をしていただく一助となることを目的としています。また、大学、各種仲裁機関、研究機関および仲裁人等と連携することで、国際仲裁に関する基礎知識の習得、国際仲裁の実務上の問題点の検討及び対応等の教育にも関与していくことも目的としています。この中には諸外国の仲裁人をはじめとするプレーヤーたちを日本に招聘して国際交流の場を提供し、日本の国際仲裁の技術を向上することも含まれます。さらに、国際仲裁に関する大会やシンポジウムにおける日本人のプレゼンスをあげるべく積極的な活動を行うこと、特に若手・中堅の仲裁のプレーヤーの参加を促すべく活動を行うことも目的の一つとなります。最後に、日本を仲裁地とすることを奨励するような啓蒙活動にも、日本の仲裁の諸機関と連携をとりながら参加していきます。

JIIARTの活動

1. 情報の提供

  • 当該ウェブサイト上で、最新の国際仲裁及び国際仲裁機関の情報を提供する。

2. 教育プログラムの提供
(1)基礎教育プログラム(理論教育)

  • 国際仲裁の理論や知識に関する教育プログラムの提供

(2)実践教育プログラム(実務教育)

  • 国際仲裁の実務面に関する教育プログラム
  • 模擬トレーニング
  • Clarb(日本代表高取弁護士)との共同

3. 会議・セミナー

  • 国際仲裁に関するプレイヤーを国内外から招聘し、会議やセミナーを開催して国際交流の場を提供

4. 他の国際仲裁機関との連携

  • 海外の司法機関、弁護士会、教育機関、仲裁機関との研究交流協定を結び、定期的に一定のテーマについての情報交換を行う
  • 国際仲裁に関心のある若手・中堅プレーヤー等を含めて国際仲裁に関する会議への参加を促す

 

運営組織について